
専属美容師のブログ
わかりやすい pH(ピーエイチ)とpKa(ピーケーエー)の関係 薬剤チョイスをミスらない為に
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それぞれの還元剤には、それぞれ一番働くpHがあって
その数値をpka(ピーケーエー)といいます
pka
チオグリコール酸 pH10.4
システアミン pH8.3
システイン pH8.4
チオグリセリン pH9.0
GMT pH7.8
スピエラ pH6.9
それぞれの還元剤は、pkaのpH値になった時に
50%の還元剤が働いてSS結合を切る
残りの50%は何もしない (ということは、MAXでも50%しか働かない)
100人労働者がいたら50人は、動かないままです
そして
pHが1下がると
働く還元剤は、さらにおおよそ3分の1になります
➡だから、同じ還元剤でも、パワーが違う
(還元剤の名前だけで薬剤の強さを判断してはいけない)
システアミンとチオグリコール酸を例にします
システアミンが100人いたとします
システアミンのpkaは8.3なので
薬剤がpH8.3の時に50人が働きます
⇩
薬剤がpH7.3の時には50人の
さらにおおよそ3分の1の16人が働きます
⇩
薬剤がpH6.3の時には16人の
さらにおおよそ3分の1の5人しか働きません
チオグリコール酸が100人いたとします
チオグリコール酸のpkaは10.4なので
薬剤がpH10.4の時に50人が働きます
⇩
薬剤がpH9.4の時には50人の
さらにおおよそ3分の1の16人が働きます
⇩
薬剤がpH8.4の時には16人の
さらにおおよそ3分の1の5人しか働きません
似たpHですが働く還元剤の数はこんなにも違います
⇩
だから、同じpHでもパワーが違う
(還元剤の名前やpHだけで薬剤の強さを判断してはいけないのは、そーゆうことなんです♡)
お読みいただきありがとうございました。
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